連載最終回では大会のこぼれ話を。
まずは付き添い時の必携グッズについて。
何はともあれ、暇つぶしができるものを持参しましょう。スマホでも本でも、何でもいいです。
次に昼食。
子どもの棋力が低いうちは残念ながら午前中に敗退することもありますが、棋力が上がってくると
午後まで勝ち進めるようになるので、そうなると昼食の用意が必要です。
昼食休憩のタイミングや所要時間は大会の進行次第なので、お弁当を持参するか、買い出しに行くか、
という二択が多いように思います。
スポンサーがつくような大きな大会であれば、会場周辺にコンビニなどがありますが、
公民館で開催されるような大会の場合は、周辺にコンビニがないことも。
(公民館って、意外と不便な場所にあったりしますよね)
お弁当持参でない場合は、予め周辺をリサーチしておくことを強くお薦めします。
昼食は対局会場で盤と駒を片付けて食べたり、あるいは昼食用にスペースが開放されることも。
意外と皆さんリラックスモードで、どことなく遠足気分すら漂います。
そのうち、早めに食べ終わった子が練習対局を始めたり、将棋本を読み始めたり。
大会に慣れてくると、だんだん顔見知りが増えて他教室の子どもや保護者と知り合いになったりすることもあります。
いろいろな情報が入ってきて、それはそれでなかなか楽しかったりもします。
そうは言っても大会ですから、負けて泣く子もいれば、大喜びする子もいます。
多かれ少なかれ、みんなそういう悲喜こもごもを経験して強くなっていくのではないでしょうか。
見守る親の方もハラハラさせられますが、えんだい創立者の萱間治郎先生は、
「子どもは一局一局、一生懸命に戦っているんだから、負けても親は叱ったり、怒ったりしちゃいけないよ」と
仰っていました。
とにかくたくさんの大会に出て経験を積みましょう。
そして、そこからいろいろなことを学んで、将棋だけでなく心も強くなれるといいですね。